次に本体ですが、前回と同じく、左右の脚部用と砲台回転用のモータ、ギヤボックスが内蔵されています。脚部用モータはトルクアップを図るため、トルクチューンモータに変更し、本体全体の幅寸法を小さくして軽量化しました。また、以前製作した1号機の砲台回転部には自作のギヤがありましたが、精度が悪くすぐに引っかかったため、2号機ではタミヤのギヤボックスに変更しています。他にも、LEDを設置し、ヘッドライトが光るようにしました。

多脚戦車2号の内部構造と詳細

 まず脚部は前回の1号機と同じ、テオ・ヤンセン氏の考案した機構です。
そのため、側面図はそのまま流用していますが、使用するプラ板・プラボードの量を減らし内部を空洞化して軽量化を狙っています。各回転軸はタミヤのシャフトネジというものを使用しています。








また、1号機同様、補助の足となるボールキャスターはタミヤ製のものではなく、ホームセンターで売られている小型のものに変更しました。ただ、本体から一直線に伸びている脚では面白くはないので、関節のあるようなデザインにしてみました。

 前作”1号機”では、壊れるのが不安で、板圧を増やすなど、しっかりとした構造にしました。そのため、重くなってしまい、モーターのトルクが足りませんでした。また、モーターやギヤボックスを変えようにも、のこぎりやカッターなどで壊さないと中身を取り出せない構造になってしまってしまいました。
 そこで2号機への改良点として、
@軽くする
Aねじ、ピンなどを使って分解できるようにする
以上2点を踏まえて製作することにしました。

 砲台部全面にはLEDとマイクロスイッチを設置し、コントローラーにはスピーカーを取り付けてみました。 砲台部上部にはマイクロスイッチが内蔵されています。そこにはアンテナのようなものがあって、マイクロスイッチのレバーと連動して動かせられるようになっています。アンテナを立てるとLEDが光り、アンテナを倒すとスピーカーが鳴ります。つまりこれで対戦ができるようになっています。
 まだ相手となる戦車は作っておりませんが、今後数台かの製作を考えています。全部同じような構造では面白くはないので、あまりないような機構で移動をするようなものを作っていこうと思います。

砲台部ですが、上下機構は1号機同様、発射ユニット丸ごと持ち上げる構造です。砲台の旋回・上下のギヤボックスにはクラッチギヤというものが組み込まれています。そのため、例えば砲台を下に下げ続けた場合、当然ですが、いずれは本体に引っかかって止まってしまいます。そんな時にはクラッチギヤが外れて、モータやギヤに大きな負荷がかかって壊れることを防いでくれます。
 また、発射機構も基本的には前回と一緒ですが、大幅な設計変更を行いました。1号機では不要になったシャーペンのばねを使ったのですが、今回はホームセンターで少し強めのばねを購入しました。